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江戸の女性お葛(27)の日記「浮世女房洒落日記」がすごく面白い!!

『浮世女房洒落日記(木内昇)』を読了しました。
(武之介評価:★★★★★


久々に読んだ江戸関連本なのですが、すごく面白かった!!
それと共に
「うわぁ、やられたぁ~!!」
という思いに駆られています。
江戸時代の日記の現代語訳……これって私がやりたかった事の一つなんですよね。
江戸庶民の日常生活を面白おかしく、そして簡単に……という趣旨を考えていたのですが、まさにそれがこの本に凝縮されておりました。



江戸は神田の小間物問屋の女房・お葛(27)が、この日記を書いた本人のようなのです。
その日記を椋梨順三郎という人が昭和初期頃に現代語に訳したようなのですが、その日記を著者である木内氏が発見。
更に読みやすい用に現代風に置き換えたのが、この作品なんだそうです。

日記……それも長屋住まいの女房の視点で書かれた物というものだけあって、様々な長屋の生活風景が事細かに描かれておりました。
加えて、お葛の思いまでもが書かれている所が非常に嬉しい!!
「江戸当時の人々がどのような思いで日々を過ごしていたのか?」
これってずっと私が知りたいと思っていた事なんですよね。


まともに働こうとしない亭主の尻を叩きつつ、日々の生計に苦慮する。
年末の掛け取りや月末の支払いに冷や冷やしたり、仕入れた商品が売れずに困ってしまったり……そうかと思えば新しい新製品が当たりに当たって大繁盛。
子供達が元気に育って欲しいという思いを持ちながらも、他人様に迷惑は掛けてはならないとしつけには厳しい。そうかと思えば、手習いの成績が悪いことに子供の将来を不安視するといった心配の種も抱えていたりします。
これだけ成績が悪いんじゃ医者にでもなるしかない!なんて嘆いていいるんですよ?こんな感覚は、現代人の我々には到底考えられない事です!!!)

27歳ともなれば当時では大年増。
本人も娘時代の思いではいられないことを自覚しつつも、小間物屋という職を生かして日々の化粧を意識する辺りはやっぱり女性なんですね。
「都風俗化粧伝」といった化粧指南本を取り出しては近所の娘さんにもいろいろと指導してあげたりするなど、江戸当時の女性の美意識なんかも知ることができました。
尻が大きくなって太ってきてしまうことを気にしている記述が多かったのも面白いです。
江戸時代においても、太っていることにはマイナスイメージがもたれていたようで
『甘いモノを押さえないと!!』ヽ(`Д´)ノ
と言いつつ、近所の女房連中と一緒にいろいろなものをつまんでたりしてます(笑)。
近所の娘盛りのさよちゃん(16)が化粧に夢中で、よくお葛さんに相談しにくるのですが、こういった所なんかは現代の女子高生達となんら変わらぬところですよね。



亭主殿のだらしなさ加減に対し、冷静に突っ込みをいれているお葛さん最高です(笑)。
本当に働かない駄目亭主。たまに働くかと思いきや、悪い結果ばかりになってしまったり……でも人情味がある所はさすがは江戸っ子。小間物屋の使用人である清さんとの最後の別れの所はジーンときてしまった。(つД`)
これ、普通の物語として読んでも面白いと思うよ?



江戸当時の長屋住まいの人たちがどのような生活を送っていたのか?
そしてどのような思いで日々を過ごしていたのか?
もちろん内容をすべて鵜呑みにするということは出来ないけれども、江戸人達の思いを知る上での貴重な一冊として、江戸に興味があるのであれば読んでみて損はないんじゃないかなぁって思います。
現代風にアレンジされていることもあってとても読みやすいです。例えて言うなら、杉浦日向子先生の「百日紅」を文章化したものっていう感じかな?


読んでいて、とてもワクワクしてしまいました。
あぁ、江戸って本当に楽しそうだなぁ~って思わせてくれる一冊でしたね。



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[2037] 買うことにしました

昔の人の気持ちというのは今の人間と事象は違えどもそうたいして変わらないように思っているのですが、具体的にとなるとちょっと読みたいかなぁと思ったりしました。ハードカバーなんかなかなか買わないのでたまにはいいでしょうかね。古文書の訳というのは自分もやってみたいと思っておりました。日本限らず古い解読されていない古代言語とか興味があります。こういう仕事を目指せばよかったなぁと今ながらにおもったりしますね。人生誤ったか。v-269

[2038] 人間的にはあまり変わっていないのかも?

■ 椿三十郎殿
江戸と平成は、時間的に約300年もずれているけれども、人間としてみてみると、あまり変わっていないなぁ~なんて事がわかります。
周りの環境に人間のほうが合わせているという形なんじゃないかなぁ。江戸人達も、平成の生活になれちゃったら、同じ考え方を持ってしまうのではないでしょうか。(^^;
その逆も然り、でしょうね。

歴史が好きで、歴史の成績だけは良かったこともあり、「文化系を選択しても良かったかなぁ~」なんて思うこともありますが、仕事と趣味では面白さもきっと違っていたはずだと思います。だから、今はこれでよかったのかも?なんて思っていますね。
ただ古文書の翻訳などには確かに興味を持っていますので、機会があればぜひとも勉強してみたいです。
何年か前に、<a href="http://takenosuke.blog32.fc2.com/blog-entry-72.html">下田へ旅行</a>したことがありましたが、そのときに吉田松陰の日記は何とか解読することができたのですが、実際に読んでみてすごく面白かったのを今でも覚えています。
こういった「発見」って、本当に面白いですよね。(^o^)

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武之介(たけのすけ)

Author:武之介(たけのすけ)
悪ノリ大好き!でも小心者ナンデス。
そんな武之介の内なる声を余すところなく書き殴ったブログ!
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