「写楽 閉じた国の幻」 読了  写楽の謎にせまるっ!ヽ(^∀^ )ノ

「写楽 閉じた国の幻」(島田荘司) 読了しました。
(武之介評価:★★★★★


「東州斎写楽」
と言えば
「その正体は誰なのか?!」
という事をよく言われます。
日本の浮世絵史上でも謎の浮世絵師としてあげられている写楽。
実は、武之介はあまり好きというわけではなく、正直な所
『正体なんて誰も良いじゃん』
みたいな気持ちでおりました。


この本を読むまではっ!(゚Д゚)


一人の浮世絵研究者が、回転扉による圧殺という不運極まりない事故で息子を亡くし、妻には見捨てられ、まさに
『どん底』
状態で街をさまよう。
そんな時に出会った一枚の肉筆画。
「これは写楽の肉筆画なのではないか?」
という思いから調査が続き、平賀源内、歌麿、北斎・・・説を導き出しては否定するを繰り返して、最後には思いも寄らなかった新説へとたどり着きます。
当時の時代背景や文献などの情報を元に、かなりきわどい所にまで到達した平賀源内説。
線の描き方、落款、耳の描き方の癖などといった科学的根拠から到達した歌麿、北斎説
そのいずれの説も綿密な調査の末に打ち砕かれ、もはやこれまでという時・・・ひょんな事から出たまったくの別視点からの「○○説」!
最初はまったくもって出任せのように思えた説でしたが、一つ一つ地道に事実と資料を付き合わせ、写楽最大の謎である
「なぜ当時の誰もが写楽の事を書き記さなかったのか?」
(=書き記せなかった?)
という謎を覆す事ができた時!!
ついにこの新説は完成の時を迎えるのでした。
これには大変ビックリしたね!!


謎を解決したと思ったら次なる問題にぶつかり、それを乗り越えたと思ったら別の問題が・・・という謎解き。
まさに「ダビンチコード」。
ミステリ調にてストーリーが展開していくため、「どうなるんだろう?」という思いで一杯でした。

この本は2つの世界が入り交じって、謎を解き明かしていくというものになってます。
現代世界の描写では、江戸文献や学者との話し合い、推理による思考実験などの、とにかく謎を突き詰めていく調査編
江戸世界の描写では、蔦屋重三郎や春郎(北斎)の生き生きとした江戸訛りによるべらんめえ口調によって、写楽の謎は少しずつ少しずつ明らかにしていく回答編
現実世界での推理が江戸時代に描写によって、明らかにされていくシーンには
「なるほどなぁ」
と思わず思ってしまいました。


久しぶりに面白い本だったなぁ。
・NHKスペシャルの内容をみて写楽の興味をもった人
・写楽展をみて写楽の絵に感動された人
・ダビンチコードのような展開の謎解きが好きな人
そんな方々にオススメの一冊だと思います。

これを貸してくれた友人I氏に感謝!!( ^▽^)
いやぁ、良い意味で驚かされた、大変面白い一冊でした。
島田荘司もいろいろとチェックしてみた方が良いのかもしれない!!


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